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連載/瑪瑙ルンナ2

前回からのつづきです。

私はクリスチャン系の幼稚園にはいり(もちろん親の趣味で)すぐ下に仏教系の幼稚園がありました。
門司港というところは地形的に平野がないんです。サンフランシスコのように山からすぐ海です。
どこの家からもボールを投げると、必ず海まで転がります。
どこに行くにも、坂です。登っておりて登って降りる。
海の近くの繁華街は除いて、ほとんどの家は坂の斜面に立っています。
その繁華街や港の近くはその頃は「下地区」と呼ばれており、地形的に少し登ると「中地区」そして山の方は「上地区」、いわゆる上中下という名前だったので、後で住民から苦情がきて、そういう呼び方は廃止になったそうです。

この幼稚園のある地域も例外ではなく、そして決して深い意味はないのでしょうが、上下に隣り合わせでした。でも入り口は隣同士ではなく、洋風クリスチャンの方は上のストリートに。和風仏教の方は下のストリートに入り口があって、つまりお互いの裏口の段差の部分がくっついているという具合ですね。
つまりこの洋風幼稚園が和風幼稚園を見下ろしているような位置関係です。

クリスチャン系幼稚園ですが、今思うに、張りつけのジーザースの絵などは幼稚園にはなかったですね。
十字架自体もなかったです。どういう宗派だったのかはわかりません。ただ日曜は、日曜学校といって、教会に行かなければならず、聖書の言葉を毎日一言ずつ園児に言わせるというのがありました。

一方の仏教系和風幼稚園は、元々はお寺さんだけだったんでしょうね。幼稚園の中にお仏壇があったんです。教室はその仏壇の建物のとなりにあったのでしょうが、入り口はいったすぐにものすごく大きな仏壇があったんです。そこでお葬式などもやっていました。
なので子供としては、ちょっと近寄リがたくってコワい。。。。

今でも日本のへんな習慣として結婚式は教会でドレス。お葬式はお寺さん=仏教っていうのが自然にありますよね。
つまり子供心に平面に並べるとですね、、、、、

西洋=教会の結婚式=ハッピー
和風=お寺のお葬式=不幸

というきわめてシンプルな図式になるわけです。
子供というのは、今も昔もわかりやすいのが好きですから。

で、この図式をはっきりと証明するような事件がおきたんですよ。

前述したように洋風幼稚園は丘の上にあったので、景色もよく、海が見え、山が見えました。そしてすぐしたに和風幼稚園です。
その日はとても晴れて快晴だったんです。
今でも覚えているのですが、クラス中でした。先生がおしゃべりしていました。
窓の外は青い空。そして、ぼんやり外を眺めていたら、その窓枠の下にものすごい、、、、。
何でしょうか?
ぎょえ〜!「火」であります!!
それ自体が生き物のように。。。炎の上としたがひらひらと手招きをしているかのように、
火の固まりが大きくなったり小さくなったり、まるで怪獣のようでした。

そうです、その和風幼稚園が、メラメラとものすごい勢いで燃えていたのですよ。
今思えば、とてもシュールな瞬間です。
窓の内側では園児がお遊戯。外では真っ赤な炎。そして青い空、、、、、。

先生はすぐ園児を非難させました。
父兄たちがぞくぞくと幼稚園に現れ、園児は帰宅させられました。

後で知ったのですが、火事の原因は仏壇のろうそくの火だったのです。
そうか〜〜〜〜やっぱりなぁ〜〜〜!!!!ですよ。

和風→仏壇→ろうそく→火事→不幸

その時4歳の私は再び確認したに違いありません。

「やはり「和」はこわい!!」と。

つづく。

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