映画・テレビ

トム・フォード「シングル・マン」と中年の鬱

ファッション・デザイナーだからって、タカをくくってはいけない。
映画だって、撮れるのだ!!

という、訳で、なかりよかったです。

そこいらのくだらないハイウッドの映画よりは何百倍もいいです。
テキサス出身のアメリカ人がグッチをあれだけ、引っ張っていっただけでなく、映画をとってもコレですよ〜!すごいなあ。

ただ。

私自身は、こういうディプレッションがテーマの映画はあまり見たくないです。どんよりしたあのミッドエイジ ・クライシスがコワい。
実際、自分の回りにもかなり重度の人がいますしね。

ミッドエイジ ・クライシスとは日本語に訳すと、どうなるのでしょう?
中年鬱病症候群とでも言うのでしょうか?
今まで必死で頑張って来て、気がついたら、自分の人生、これでいいのか?と鬱状態になってしまう、、、、。

トム・フォードがインタビューでこの、ミッドエイジ・クライシスの事を「壁にハシゴをかけて、必死で上まで上っていくと、あれ? 違う壁だった、と気がつくようなもの」と表現してましたが、まさに!!言い当てています!

これはある程度、上まで登り詰めた人だからこそ。。。。という気もします。途中までしか登ってない人は、壁が違うと気がつかないでしょうしね。

しかし、どっちにしても、中年になると大なり小なり皆あるのではないでしょうか? 人によって、ハシゴの高さも違うし、壁の厚ささまざまであるでしょうが、、、。


ウチの夫の場合はどうかというと、ハシゴに上れないくらいバランス感覚がないので、(自転車にも乗れない、泳げないし)=手の届くところまでの壁しか見えない。
なので、ラッキーな事にミッドエイジ・クライシスはないみたいですね。上に行けなくて、ただカニさんのように左右に移動してるだけですから。

私の場合は逆で、ハシゴが多すぎるんですよ。
いろんな壁にたくさんのハシゴをかけて。。。。
そして、それに登ったり降りたりしている間に、ハシゴ自体が丈夫になってしまい、壁なんかどうでもよくなってしまったケース。これまたどうなんでしょう??つまり、ボタンのかけ違いだと気がついても、ボタン自体を増やして、無理矢理つじつまを合わせている状態ですね、、、。

ともかく。。。。人生、何がいいか悪いのかわかりませんが、
中年の皆様!! 
自殺はいかんですヨーーーーーー!!
MAKE LOVE NOT SUICIDE!!

L*

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画「ケメ子の唄」

これも阿佐ヶ谷で見た映画です。

「ケメ子の唄」68年 松竹 監督 田中康義
これはダーツ、ジャイアンツの二つのグループが歌ってヒットした歌の映画化です。アタシ的には楽曲はどうでもよく、出演しているジャイアンツもどうでもいいのですが、68年というだけで、どうも無視できず、チェックしてみたのでした。

そしたら、ビンゴ〜〜〜〜!!

どうでもよくないダイナマイツ(山口富士男がいたグループサウンズ)が出ていた!!
you tube で何回も見ていたシーンはこの映画の中にあったのでした。

それにしても小山ルミ、15歳!!
なのに酒飲んで、ゴーゴーバーでブイブイ言わせている!
しかも、踊りがものすごく上手い!

加藤茶とつきあってたなんて、信じられないです。


L*

http://www.youtube.com/watch?v=Dwzskvsm9vM

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画「伊勢佐木町ブルース」

ちょっくら日本に映画を見に行ってましたぁ〜。

何を見に行ったかというと、東映の夜の歌謡シリーズ「伊勢佐木町ブルース」です!!

B03000000031


これはご存知、青江三奈の歌がモチーフの映画で自分でもカバーしているし、おそらく映画館で見る機会は、私が生きてる限りこれで最後かもしかないと思い、、、、突然ですが、シルバーレイクから阿佐ヶ谷に直行!!

ともかく行ってよかった!見てよかった!!
1968年、監督は村山新治。主演はなぜか梅宮辰夫、そして宮園純子。
青江三奈のシーンはただ、キャバレー・シンガーってだけで、楽曲もワンコーラスだけだし。曲のイメージだけでお話を作ったのでありましょうね。

オミズ・ビジネスで働く方達のサバイバル話で、みんな自分がのしあがろうとそれそれの戦略をくりひろげる。。。。全員自分のことしか考えてないネオン町の裏話。それにしてもよく出来たストーリー。
アクション・セックス・コメディーそしてちょっぴり涙。最後は正直者がバカを見るっていうか、立派にポリシーをつらぬく。(東映ってそういうの、多くないですか?)

サイド・キャラの伴淳三郎は最高!
下はカツラをかぶってまで若作りして、オミズの姉ちゃんにモテようとしている伴淳!

S03000000031


L*

| | コメント (0) | トラックバック (0)

実録・連合赤軍

ここんとこ、(めずらしく)映画を見てるんですよねー。

マイケルのTHIS IS IT の前に見た映画は、といいますと。

若松孝二の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」です。
オタクの集う「シネファミリー」で若松孝二の特集をやってて、初日にやってたんですけど、やはりそういう方しか来てなかったですねー。(あたりまえかー。苦笑)

この1972年に起きたこのあさま山荘事件は、後期の赤軍の事件で、すでにこの3年前くらいから、彼らは交番を襲ったり、米軍基地に爆弾をしかけたり、よど号をのっとったり、、、、と、まあ、いろいろテロっていたわけです。なので、警察にかなり追われてたんですが、世間的には反体制という若者の行動を小気味よく思う人もいたみたいだったんですけど、、、。
実際、山にこもったメンバー達は、蓋を開けてみたら、セクハラ、パワハラで、次々に殺されていた。。。。という「革命のウラ事件」!

***


映画の感想。

その1
ホラー??と思うくらい怖かった〜〜。
あの顔!坂井真紀とかいう人の自分で殴った顔!!
特殊メイクとかそういうの、バレバレなのに、
幽霊屋敷(すごい寝かせゴロな言葉)の、お化けみたいなメイク!!
雅楽の打楽器が似合いそうなメイク!!
明るいとこで見たら笑うメイク!!

、、、、それがすごいおぞましかった〜〜。

その2
あの、あさま山荘をブチこわしたクレーンの鉄球がいつ出てくるか、、と待っていたら、、、、、なかった。
私なんかの記憶だと「あさま山荘=鉄のクレーン」ですからね。
それに関して自分が失望したかというと、そうでもないけど。
監督は意図的にはずしたんでしょうね。

その3
その坂井真紀って人ですが。どうみても20代に見えない!!
伴杏里って人といっしょにいると親子に見える。
そのせいで最初この人物設定がよくわからなかった。

その4
実録っていうところが、全くのドキュメンタリーでもなく、フィクションでもないという置き所が映像表現にかけてる男気をかんじました。
男臭くって、ムンムンしてます。

こういうものを作る人はこの人しかいないですよね。
これからも、活躍してほしいです。

その5
主義を貫く態度がつくづく日本とアメリカは違うなと思いました。
ほんとにこれは戦争のイデオロギーにもつながるんですが。
何か皆で実現しようとした時に日本人(私も含めて)はロマンチックになる。
なんか、やる気とか根性とか夢をみちゃうと思うんですよね。それが悪いっていう事ではなく、、、、。
まず、態度。スタイルが大事です。それで判断するし、される。
一生懸命やってるっていう態度自体が重要視されます。
人に対しても、「あやまれ!反省してるのか?!」と相手にその態度そのものを求めてしまいます、だから、嘘でも「ごめんなさい」と言われると、すっきりする。

ちなみにアメリカの場合、もっと実利的です。
その目標を実現するためには、何かいくつ必要でいくらかかるか?
それが一番のポイントで、その話をしてる時にアイスクリームを食べながら、ソファにねっころがってても、ちゃんと聞いてればオッケー。
迷惑かけられて「ごめんなさい」って言われなくても、訴えてお金もらったからいいや。ってかんじ。

この「夢見る若者」のロマン体質。
その究極の形が、専政支配を生んでいくのでしょうか?


L*

| | コメント (0) | トラックバック (0)

カニエとスパイク・ジョーンズ

あ〜〜びっくりです。
カニエってなんかちょっと変わってるって聞いてたけど、ここまでいってくれて、大変うれしいです。


http://www.youtube.com/watch?v=MikdIcnViJk&feature=player_embedded

| | コメント (0) | トラックバック (0)

グレイ・ガーデンズ

ここんとこ、いろんなドキュメンタリーを見てますけど、こんなに沈みまくったのは、あまりないです。
(日本でDVD出てる?)

Grey_gardens


75年に作られたカルト・ドキュメンタリーですが、私はまったく知りませんでした。
ドリュー・バリモアとジェシカ・ラングがテレビでやったらしく、今、また再燃してる、、、らしい。(私はテレビを全く見ないので、知らなかったのですが、本が出てて知りました)


ジャッキー・オナシスのいとこにあたる大金持ち、老いた母とその世話をする娘が部屋が28室もあるに住んで、猫とラクーンと暮らす。。。。
家はビーチの前。毎日着替えて、泳いで何もしない。
(夢みたいでしょ?)

そうです。
それは、蓋を開けてみると、掃除のされてない部屋。蚤と山のようなゴミ。猫のおしっこ、ラクーンが作った壁の穴、そして母親と娘の怒鳴り合い、話す事は昔の事だけ。二人だけの世間とは隔離された世界。


では、このふたりが幸せだったのか?
たぶん、幸せだったのでしょう。

Protectedimagephp_2


Protectedimage1php_2

あまりにもスタイリッシュなので、いろいろなデザイナーがコピーをしました。ファッション・フォトにもかなりパクられてます。
(ちなみにミュージカルにもなりました。)

でも当然ながら、それだけではありません。
いろいろなファクターが絡み合って、いいとも悪いとも言えない、不思議な気持ちになります。

朽ちていく美、ヒビのはいったウェッジ・ウッドのお皿のような、死化粧をした死人のような、奇麗で、淋しくて、怖くて、でも、泣きたくなるような、美しさです。

コレを作ったMaysles兄弟は,ストーンズのギミ・シェルターをこの前に撮っています。(これが、また寝れませんでした、、、、、、)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「女番長 野良猫ロック」

日本に行ったときの買いました。

日活のニューアクションの「女番長 野良猫ロック」です。
そう、和田アキ子主演のやつ。。。。。


Images1

Images2

このシリーズの第2弾のセックス・ハンターの方は、もう何回も見たのですが、こちらは未見。
今回の来日で新宿のタワーレコードにあったので、マジ高かったけど、買いましたよ。チャリ〜ン!!¥¥¥¥¥¥¥ 汗+涙

だって、モップスもオックスも出てるのです。
当時は全員ホリプロ!!なのでオマケに井上陽水もでてます。まあ、この映画はホリプロがお金をだしているので、当然と言えば当然ですが。

キャストは和田アキ子の他に梶芽衣子に藤竜也です。2作目より若かったのか、ふたりともポッチャリしてます。藤竜也の目ははれぼったいし、梶芽衣子は二重あご!
でも女番長系は東映よりおしゃれな日活だけあり、バケモノ(和田アキ子)主演の回りは奇麗どころで固めてますね。真理アンヌは和田アキ子のレズの相手だし。(直接レズとは言ってないが、そのへんは明らか)
そして梶芽衣子と氾文雀のふたりだけのシーンは本当にかっこよくてほれぼれしますよ。
はやり美人もイケメンも一人よりふたりですねー。


でも、、、がっかりしたのは、オックスのメンバーが違う!!!
1曲目は野口ヒデトもいなければ、赤松愛もおらん。
2曲目は野口はいるが、赤松愛はいません。
この映画は70年ですが、68年の時点でオックスにはこのふたりはいたはずなのに。69年の赤松愛はやめた後だったのでしょうね。
GSは繁栄から衰退までが短いので、69年以降は注意しないといけないですね。これからは気をつけよう。

この映画の一番の見所は(と、偉そうに言いますと)新宿の町中の生ロケではなかろうか?
バイクと車で新宿の町をガンガン走りまくってます!
公道で、歩道車道関係なし!!
撮影は早朝とかであったと思われますけど、「でたとこ勝負の撮った勝ち」だったんでしょう。
歩道橋をバイクで上って、降りるわ、地下鉄の入り口の階段をバイクと車で降りていって、地下街をバイクと車でブンブン!!
スタッフ一同「やっちゃれ、やっちゃれ!(こういう時だけ何故か広島弁)」というノリ!!!
何をさておき、あんたら撮影隊が一番アウトローだった!と言いたいです。
尊敬!!

L*

| | コメント (0) | トラックバック (0)

救いはバズビー・バークリー

いや、マジで不況ですね。

、、、、自分も暇。(薄笑い)
なもんで専業主婦。(いいけど、、、涙)←家事はきらいだよ〜

毎日のニュースを聞いても、仕事がなくなった人の暗いニュースばかり。
知り合いの人も店を閉めた。
先日はビバリーヒルズのヘアサロンにいったら、なくなってた!

あ〜、なんかヒシヒシかんじますね。
すごい時代です。
一年前はこうなるとは誰が思ったでしょうか?
何もかもが早すぎる!!(って自分が遅いだけ?、、、、、、)

何か大きいチェンジがある時って、なんか兆候があるよね?
まったくわからなかった。(って自分が鈍いだけ?、、)

去年から続いてた長い長い歯の痛みからやっと解放されて、やっとトンネルを出たを思ったら、そこは別のトンネルの入り口だったのだ。ブショ〜〜〜!

なもんで、せめてディプレッション時代の映画を見て自分をなぐさめよう。
今、私のせめてもの希望はバズビー・バークリーです。
皆さんもこの運動会のマスゲームのような映像を、一回くらいは見た事あるでしょう?でも中国の貧乏臭いのとは違うよ。
グラマー時代のハリウッドですからね。ディプレッションでもさすがです。
ミュージカルのストーリーは貧乏だけど華やかに生きてる話ばかり。
今の自分に重なるにゃ〜(沈黙)


117852927_ca724c797f_o


2805141589_09d56b8101_o


2865510876_fc84396939_o


ともかく踊りのシーンはすばらしい!!
こちらと思えば、またあちら。あちらと思えば、またこちら。
右足をあげたと思えば、次は左だと思うでしょ?
いえ、いえ、カメラは踊り子の股間に入ります。
足、足、足、、、、、、、かと思えば、滑り台からプールで今度は水中カメラ。はたまた公園のローラースケートから(これ30年のドレスですからね、70年じゃないですよ)嵐になって、冬になって雪が振ります。バイオリンがネオンになるわ、晴天の野原で踊ってたかと思ったら、突然雨になり全員がずぶぬれになって着替えて、そのコルセットが金属で、殿方はがっくりというオチなど。。。。。。

え?そうくるの???の連続殴打。シュールとか実験とか前衛とかそういうのを超えている。理屈がない。ダンスだからねー。コレしかないってとこまで、持っていってくれる。

私にとってバズビー・バークリーは、この人が存在してくれて本当によかったと思える人の一人です。
で、自分の遺言ですがね。
せめて自分が死んだ時の葬式は、こんな感じでやってもらいたいですね。
残された方、よろしくお願いします。

L*

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画「モデル・カップル」

ウィリアム・クラインの映画「モデル・カップル」を見ました。1977年です。


1977_le_couple_temoin

大道具、小道具、衣装、グラフィック、キャスティング、すべて、おサレ!
という事は、絶対、日本でもDVDが出てると思います。

who are you, polly maggoo? が、66年で、

Pollymaggoo_420


66年で、ゲンズブールの出演したmr. Freedomが69年なので、それから、しばらくしてからの映画です。
私はこの3本しか見てないけど、、、、

だいたい同じでした。 (何が同じか?それが自分でもわかりません)

私のウィリアム・クライン体験に共通して言えるのは、

「絶対途中で眠くなる」
字幕を読むのが疲れるせいか。。。。。

「何についての映画だったのか?、、、言えない。」

テリー・ギリアムの映画みたいに、いろいろあって収集つかなくなって、どうやって終わるんだろうと思っていたら、どんでん返しがある訳でもなく、カオスになって終わり〜ってな具合い。


でも、見終わった瞬間に、

「よかったよー、見てないの?見た方がいいよ」って人に言いたくなる。
(特にファッション関係で見てない人がいたら、上から見下げるかんじでね〜。→でも、内容を突っ込まれたら最後→自爆)

不思議ですねー。


ウィリアム・クラインはフランスで活動してましたけど、フランス人じゃなくて、アメリカ人なんですよね。一般ピーポーはアメリカ人ってみんなダサイと思ってるけど、こういうアメリカ人もいて、よかったですよ〜。
おかげで、国のイメージがだいぶ助かっています。
なのでアカデミーで「お洒落 de 賞!」 があればいいのになあ。
(オヤジ・ギャグってる場合か??)

マン・レイにもあげたいにゃー。

L*

| | コメント (0) | トラックバック (0)